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〜桑の実の収穫〜
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苅野 玲子
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6月も終わりになると桑の実が熟して真っ黒くなってくる。 その前に収穫しなくてはならない。日頃からめぼしを付けておいた木に向かう。かごと桑の枝を手繰り寄せる棒は必需品だ。まず近場から攻めてみよう。
山桑は林道沿いにあり、林道を車で駆け巡って採取する。ジャムをいっぱい作るのだ。しかし、この小さい実を熟したものだけひとつひとつ手でとるのはけっこうしんどい。 なぜって、ずっと上をむいて取らなければならないし、この甘い実にはいろんな昆虫がついているからだ。 そのなかでも一番手ごわい敵はなんといってもカメムシだろう。おっきいやつもいるが、小さな小さなカメムシの軍団が葉の裏にびっしついている様はぞっとする。 時には1センチくらいのかわいいクワガタにもお目にかかれる。このおいしい実の汁をすいにくるようだ。 ちゃーんとおすにはつのがある。あまりにかわいくてもって帰りたくなる。が、もってかえるのは桑の実だ。
カメムシや毛虫をさけながら桑の実をひとつひとつ丁寧にとってかごにいれよう。たいへんだが実はいっぱいある。桑の実の収穫時期はけっこう長い。次から次へと赤い実が黒く熟してくるからだ。 夏に入り始めた山の中、真夏ほど暑くもなく、雨が多いのが難点だが、実を取るにはよい気候だ。 山の匂いをかぎながら、溢れるばかりの緑のなかでとった桑の実。最高級ジャムの出来上がりだ。 |
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