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| 長野県 佐久にて |
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山も本格的な冬に突入した。紅葉した葉はすべて落ち、かろうじてあけびの葉がいつまで
もそのつるにしがみついているだけだ。あとは山の緑と言ったらお定まりの植林した杉やひのきのたぐい、そして松やいちいである。 松は本当に強い。まず種が落ちた所から必ず芽を出す。そこは庭だったり、岩のすきまだったり、がけの中腹だったりする。そして枝を切ってもその緑はいつまでもなくならない。 |
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| 門松しかり、である。あたかも永遠の命をもつかのようである。いちいやもみの木の緑も息が長い。枝を切ってクリスマスツリーやリースに使っても何ヶ月ももつかのようである。それは驚きに値する。一度死んで生まれ変わるものよりいつまでも変らぬもののほうが人々の心を強くとらえるのだろうか。 |
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| 別荘の窓から |
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| テラスから |
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冬の山の朝の空気は冷たい。なにもかもが凍りついた世界にぬくぬくとした部屋の中から勇気を出して一歩を踏み出す。息を吸うと肺のなかまで凍ってしまうかのようだ。
それは凛としてそこに存在する。今までその存在を気に留めたことはなかった。しかし、この存在こそが冬の証しである。そしてこれで外の世界と自分とが一体化するのである。体は温かいダウンのジャケットに包まれているのだから。
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| 昼にかけてその空気もぬるみ、その存在を忘れさせてくれるのが太陽の光である。
弱いがその澄んだ大気の中を斜めに差し込む光はとてもやさしい。窓を背に座って床に映る影をながめていると、窓枠のなかに木々のゆらめきがうつり、ゆらゆらと見ていてあきない。暖かい部屋、光のうつしだすゆらめきの中、ボーとするのも冬の楽しみだ。
なにもすることがない日、たまにはこんな日も必要だ。もう少ししたらスキーだもの。 |
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| 犬も大喜び |
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