一本木 しげる
東京は例年であれば梅雨本番だというのに、連日、最高気温35度の猛暑。その暑さから脱出するように栃木県那須塩原へ。 本日の目的地は、沼ツ原湿原。
沼ツ原湿原は、那須連山の日の出平(1786m)と南端白笹山(1719m)、その西にある西ボッチ(1410m)との間にある標高1230m、南北500m、東西250mの小さな湿原です。
湿原中央に水をたたえた窪みがあり、それに沿って木道が敷かれています。木道は1時間もあれば往復できる箱庭のような小さな湿原です。
さわやかな空気を思いっきり吸い、自然が作り出す光景を堪能しながら散策をしました。
湿原には、約230種類の植物が確認されているようです。私が訪れたこの時期の代表的な植物はなんといってもニッコーキスゲです。湿原一面に黄色い可憐な花が咲き誇っていました。
ニッコーキスゲ
ユリ科の多年草。花の色はオレンジ色を帯びた黄色。
ユリに似た形の6弁の花を房状につける。
朝、咲き、夕暮れ時には 萎んでしまう可憐な一日花。
7〜8月かけて群生する。
あちこちには、中高年のカメラマン(デジタルカメラの撮影教室の団体)が楽しそうに木道に寝そべりながら、シャッターを切っていたのが印象的でした。私もこの団体さんに潜り込みながらカメラ教室に参加してしまいました。
この中高年の人たち(もちろん私も)が虜になっていたこの湿原風景は、昭和天皇がお気に入りで何度も足をお運びなられたところとして、広く知られています。
木道を一周する間に、目にした花は、ニッコーキスゲの他に、ノハナショウブ、コバイケイソウ、アカバナモッケソウなどでした。
ニッコウキスゲ
ノハナショウブ
アカバナモッケソウ
コバイケイソウ
大地から湧き出てくるような自然のエネルギーをいっぱい貰うことができて、久しぶりに仕事を休み、沼つ原湿原に来た甲斐がありました。
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