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春の多摩湖探訪 Part 4
-散策はまだまだ続く- |
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写真・文 森の人 泉 健司
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■散策はまだまだ続く 前回は、なんだか気詰まりな話題になってしまったなあ。珍しい動植物を見つけるのは楽しいけれど、保護のことを考えると結構頭が痛いんだよね。テングチョウの写真に気をよくして、もっと探検してみることにしよう。 |
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| シュールと言えば、遠目にも真っ白な茂みを見つけた。山海塾でもあるまいに、何でまたこんなに白塗りかと思えば、カワウの営巣場所だった。 白いのは彼らの糞に含まれる尿酸だ。黒く点々と止まっているのがカワウ。カラスではない。デジカメを思い切り望遠にして覗いたら、対岸の様子が手に取るように分かった。ふふ。望遠鏡の代わりにも使えるんだね。 とにかく集団で巣を作るため、糞の量も半端じゃない。おかげで営巣に使われた木は、たいてい枯れてしまう。人家近くの林が営巣地として選ばれると、その臭気と騒音のため、たいていは追い払われる運命をたどる。 そう言えば、数年前まで浜離宮を根拠地にしていた連中も、人間たちの執拗ないやがらせにねを上げてお台場に引っ越したとか言う話だ。 |
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さらに森を歩いていると、梢の方から「ヴィーッッッ」っと言う声が聞こえてきた。 |
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| 春まだ浅いうちからと言うよりは、冬の終わりにと言った方がしっくりするくらいまだ空気の冷たいうちに、スズランのような花を咲かせるのがアセビだ。 馬酔木と書いてアセビと読む。かわいい花を咲かせる割には強い毒を持っている木で、馬が間違って食べると酔ったようにフラフラになると言うので付いた名前だとか。この木は乾燥した土壌の指標植物でもあり、よく尾根筋などに生育しているのを見かける。 寒いうちに咲く白い花と言えば、ヒサカキがある。常緑性の枝葉は仏花として欠かせないが、この花は小さい上に葉に隠れて咲くので気がつかない人も多い。しかし、春浅い野山にお世辞にも良い香りだなんて言えない一種異様な臭気を漂わせるので、何だろうと思った人は意外に多いような気がする。花が終わると、これまた目立たない黒くて小さな実をびっしり付け、小鳥たちに貴重な食料を提供している。 さらに目立たない地味な花だが、気品ある香りが嬉しいのがシュンランの花だ。程良く手入れされている明るいコナラの林の中なら、驚くほどたくさんの株を見つけることが出来る。花を集めて塩漬けにして、蘭茶として楽しむことも出来る。お正月の飾りとしても人気が高いせいか、ダムに近い人の入りやすい林では、ほとんど盗まれてしまって見かけることが無くなってしまった。 |
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| あまりにも地味な花ばかり続けて紹介しすぎたかなあ。ここらでちょいと口直し。 ヤブツバキの艶姿を見てもらおう。この花も虫の少ない冬場に花を付けるが、実は鳥媒花と言って、ヒヨドリやメジロに花粉を運んでもらっている変わり者なのだ。油をたっぷり含んだ種は、リスたちの好物でもある。この花、低い山ではごく普通に見られるはずなのに、ここの貯水池林ではほとんど見かけなかった。やはり花が美しいためか、花好きが根こそぎ持っていってしまうんだろうか。 |
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| 春の多摩湖探訪最終回 ■フィールドサイン もどうぞ。 |
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