取材・文/ フラワーデザイナー  赤松 弥生


前回お届けしたチェルシー・フラワーショーに引き続き、7月上旬に 開催されるハンプトンコート・フラワーショーもイギリス国内はもちろん 世界的にも有名なフラワーショーの一つです。これもチェルシーフラワー ショー同様にロイヤル・ホーティカルチャー・ソサエティが毎年恒例に 主催するものです。
場所はロンドン郊外に位置するハンプトンコート城とテムズ川に隣接する 広い敷地内で開催されます。ここはとても環境も良くリラックスした雰囲気 のイギリスのカントリーサイドの一つと言えるでしょう。 アクセス方法は、ウォータールー駅からブリティッシュレイル(国鉄)で 30分から40分とロンドン郊外とは言っても比較的近郊に位置します。


会場内の様子

ガーデン


このイベントは世界的に有名なチェルシーフラワーショーと比べると多少 規模が小さいかもしれませんが、英国国内では非常に有名なので多くの イギリス人達がこの日も多く訪れていました。
チケットの購入方法は電話 での事前予約か駅のチケット売り場、もしくは現地での購入することも可能です。 また、午後3時以降は料金が半額になるので大変お徳です。
期間の方も6日間(うち2日間は会員のみ)とフラワーショーにしては比較的 長く開催されていますし、チェルシーフラワーショーほど混雑もしていませんので、 ゆっくりと見学したりガーデニング用品などを見たい方には、こちらの方を お勧めします。


店内の花々

店内の様子


会場の様子は、規模も大きいので多くの大小さまざまなテントが ひしめきあっています。このテントを迷路のように抜けていくとハンプトン コート城のガーデンから伸びた小さな川に着きあたります。 この川沿いには多くの人達がお茶をしながら、おしゃべりを楽しんでいました。
また小さなテント内には、多くのガーデニング用品・苗・種や日本では見かけ ないような素敵なテラコッタなど本当に見ていて欲しくなるものばかりが 並んでいます。一方、大きなテント内ではイングリッシュ・オールドローズが何百 種類と展示されていたり、オーガニックで作られたオレンジジュースの試飲など 多くのイベントが催されていました。
そして、その他にもハンギングバスケットのコンテストなども行われており、 どの作品も力作揃いで、甲乙つけ難いものばかりでした。受賞作品を見ていると やはり色使いや形などが重要な審査対象になっているようでした。


受賞者のハンギングバスケット

デモンストレーション


それから今回のフラワーショーで非常に印象深く心に残っていることの一つに、 現地のイギリス人達が、多くの花の苗や植木鉢などをを両手一杯に持ちきれ ないほどに抱えていたことです。特に老夫婦の姿を多く見かけ、二人で相談 しながら共通の趣味であるガーデニングについて仲良く話している姿がとても 素敵な光景でした。


アレンジメント

出張花店


この他にもフラワーショーの詳しい情報が欲しい方は、下記のロイヤル・ ホーティカルチャー・ソサエティのホームページの方へアクセスしてみては いかがでしょうか。

http://www.rhs.org.uk
For more imformation about the Royal Horticultural Society and its Shows.


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