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日本各地で桜の開花宣言が発表され既に満開を迎えて、酒の吟選や場所とりの実戦に挑んでいる方も多いかと思いますが、せっかくの「お花見」なのですから、宴ばかりに気を取られていないで少し予習をして桜に目を向けてあげましょう。
一口に「桜」といっても日本列島東西南北、大きく分類すると9種に分けられ、それらの交配種をあわせて100種以上が野生化、さらにそれらの園芸品種を合わせると300種以上にもおよびます。開花期も1月中旬の沖縄の琉球寒緋桜から始まり、5月下旬の北海道の大山桜や松前桜まで、約4ヶ月あまりも楽しめます。
その間にも奈良の吉野山の山桜や、東京の上野公園、千鳥ヶ淵の染井吉野など見所いっぱいです。また、各地によって桜の表情が違い、朝と夜でもまったく違う顔を見せます。全国縦断桜旅行なんてこの上ない贅沢なものです。
桜はバラ科、サクラ亜科、サクラ属に属し、さらに細分化するとウワミズザクラ亜属、スモモ亜属、モモ亜属、ウメ亜属、ニワウメ亜属、サクラ亜属に分かれ、お花見用の桜はこのサクラ亜属に属します。
生息地は北半球の温帯地方で日本の他に、インドのヒマラヤサクラや食用の中国原産のカラミザクラはオウトウで有名です。
また、ヨーロッパ中南部、小アジアに自生しているセイヨウミザクラは山形県や山梨県特産のさくらんぼの改良種です。
甘酸っぱさが特徴の佐藤錦やダークチェリーの別名をもつナポレオンなどは皆さんもうご存知のとこだと思います。
★園芸品種300以上はおおまかに6群に分けることができます。
| ヤマザクラ群
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| 開花と同時に開葉するのでお花見時は花と葉が混同している。最も多く植えられており、豊人秀吉時代にはこのヤマザクラの下で盛大な宴が催された程、昔のお花見は山桜だった。今も変わらず人気を誇り、特に奈良県吉野山の山すそに広がる山桜は圧巻である。
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| ●代表的なもの |
「ヤマザクラ」
白みがかった薄桃色がとても上品。一つの花は素朴でありながらも群集の豪華さはナンバー1。赤みがかった葉とのコンビネーションも絶妙である。桜にちなんだ俳句や和歌、芸術品もヤマザクラを素材に使用しているものが多い。開花期4月上〜下旬。分布近畿、四国、九州。
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「オオヤマザクラ」
ヤマザクラよりも濃桃色。特に静内町の道7kmにも及ぶ桜並木は車窓からでも存分に楽しめる。開花5月上旬。分布北海道。 |
「オオシマザクラ」
純白の透き通るような花色。鋸状の葉縁は塩漬けにされて桜餅の葉として利用される。この桜にヤマザクラを交配させてできたものを総称して「里ザクラ」といい数多くの花形があり、北海道の松前早咲き桜は特に有名。またこの桜とエドヒガンザクラを交配してできたものが「染井吉野」である。開花期4月上旬。分布伊豆半島、房総半島の一部。 |
「カスミザクラ」
淡桃色の花は遠くを霞ませる程の美花。特に、有名な奈良の八重桜は花弁がいくつにも重なった溢れんばかりの小花は実にすばらしい。開花期4月下旬〜5月上旬。分布近畿地方の山地。 |
| ●代表的なもの |
「エドヒガン」
お彼岸の頃に開花することからこの名がつけられた。下向きに咲く薄桃色の小花は素朴ながら春を告げる花として名が高い。花よりも後で葉が出る。
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----補足---
この花とオオシマザクラを交配させた桜が「染井吉野」である。大島桜の見応えのある花形とヒガン桜の丈夫で開花後に開葉する優れた特性が今はお花見といえばこの染井吉野をさすほど不動の人気を誇り、全国至るところで見ることができる。
そもそも染井吉野は染井(今の東京巣鴨あたり)で植木屋を営んでいた主人が、売れる手段として絶大なる人気を持っていたヤマザクラのスポット、吉野山から採ってきたと言っていたことから後、明治中期に国立科学博物館に勤務していた藤野氏が命名。開花期3下〜4月上旬。分布本州各地。
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マメザクラ群
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| 名のごとく小さい子花をつけ、非常に可愛らしいミニザクラ。 特にこの桜とヤマザクラを交配させてできた「冬桜」は冬、春と2回咲きする。開花期4月上旬分。布関東甲信地方。
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チョウジザクラ群
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| 名のごとく花形が'丁'の字になっている。白花。低木のため、家庭でも楽しめる。開花期3月下旬。分布本州の一部と九州。
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ミヤマザクラ群
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| 細い枝に白い小花を咲かせる。開花期5月下旬。分布北海道、東北の極一部。
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カンヒザクラ群
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| 漢字でかくと寒緋桜。緋は濃紅を表す通り、濃紅の小花が下向きに垂れて咲く。桜の開花はこの寒緋桜からスタートする。特に沖縄県の「リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)」は一番始めのお花見スポットとなる。開花期1月下旬〜2月上旬。分布沖縄県。
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